自分で管理する場合にやること
空き家の劣化の主な原因は湿気と水回りです。月1回程度の訪問で、次の項目を確認します。1回あたり1〜2時間が目安です。
- 全部屋の窓を開けて30分以上換気する
- すべての蛇口・トイレの水を流し、排水トラップの封水を保つ
- 雨漏り・天井のシミ・カビの有無を確認する
- 外壁・屋根・雨どい・塀の破損を外から確認する
- 庭木・雑草の状態と隣地への越境を確認する
- 郵便物を回収し、チラシが溜まった状態にしない
- 施錠と戸締まりを確認する(防犯・不法侵入対策)
遠方で通えない場合は管理代行を検討します
遠方に住んでいて定期的に通えない場合は、空き家管理サービス(不動産会社・警備会社・NPO・シルバー人材センターなど)への委託を検討します。月1回の巡回・換気・通水・写真付き報告で月数千円程度からのプランが一般的です。
委託先を選ぶときは、作業内容と報告方法を具体的に確認します。「外観のみ」と「室内あり」で内容が大きく異なります。
- 巡回頻度と作業内容(換気・通水の有無、室内に入るか)
- 写真付き報告の有無と、異常時の連絡・対応フロー
- 台風・地震の後の臨時巡回に対応できるか
- 鍵の管理方法と契約解除の条件
火災保険と税金にも注意します
人が住まなくなった建物は、契約上「住宅」ではなく「空き家」として扱われ、火災保険の契約条件や保険料が変わることがあります。無断で空き家のまま放置すると、事故の際に保険金が支払われない場合があるため、保険会社に現状を連絡して契約を見直します。
また、管理が不十分な空き家は、自治体から管理不全空家・特定空家として指導・勧告を受けることがあり、勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例から除外される場合があります。管理コストと維持費が売却・解体より高くつくようであれば、方針の見直しも検討します。
自分の空き家に合わせた管理TODOを作る
実家・空き家整理ナビでは、通える距離かどうか、売却・管理などの希望を入力すると、定期管理の体制づくりを含むTODOリストを無料で作成できます。
よくある質問
Q空き家の管理はどれくらいの頻度で行うべきですか?開く閉じる
月1回程度が一般的な目安です。特に梅雨や台風シーズンは傷みや破損が進みやすいため、間隔を空けすぎないことが重要です。長期間放置すると、カビや雨漏りに気づくのが遅れて修繕費が膨らみやすくなります。
Q空き家管理サービスの費用はどれくらいですか?開く閉じる
外観確認のみの簡易プランで月数千円程度から、室内の換気・通水を含むプランはそれより高くなるのが一般的です。地域やサービス内容で差があるため、複数のサービスで巡回内容と報告方法を比較することをおすすめします。
Q管理し続けるのと売却、どちらがよいですか?開く閉じる
住む予定・使う予定がない場合、管理費・固定資産税・保険料などの維持費は毎年かかり続けます。年間の維持費と、売却した場合の手取りを比較して判断します。相続した空き家は、売却時期によって3,000万円特別控除などの税制上の特例を使える場合があるため、早めの検討が有利になることがあります。